五月祭に行って感じた、「東大らしさ」が詰まった空間

5月16日、東京大学の学園祭「五月祭」に足を運びました。実際に行ってみて感じたのは、“学生主体で作り上げている熱量”と、“一つひとつの企画の完成度の高さ”です。単なる大学祭というより、小さな街のような空間でした。
まず印象的だったのが、会場内の導線設計です。
特に食べ物系の出し物が並ぶ通りでは、ゴミステーションが通りの入口または出口に配置されており、とても分かりやすくなっていました。利用しやすい場所に設置されているため、実際に多くの来場者が自然とゴミを分別していて、「運営がかなり考え抜いているな」と感じました。
また、1日目の11時頃に行われていた模擬裁判も非常に印象に残っています。
法学部の学生たちによる企画で、題材は“夫婦間の親権”について。模擬裁判というと殺人事件など大きな刑事事件をテーマにするイメージがありましたが、親権争いという身近なテーマだったことで、逆にリアリティがあり、とても引き込まれました。
何より驚いたのは、演技のクオリティの高さです。
学生とは思えないほど自然な演技で、相当練習を重ねたことが伝わってきました。法学的な議論だけではなく、人間関係や感情のぶつかり合いまで丁寧に表現されていて、気づけば最後まで見入っていました。
五月祭全体を通して感じたのは、各団体の“個性の強さ”です。
研究内容や所属サークルの特色をそのまま企画に落とし込んでいる出し物が多く、歩いているだけでも飽きませんでした。
例えば紅茶サークルでは、香りがとても豊かな紅茶を楽しむことができました。落ち着いた空間づくりも含めて完成度が高く、かなり人気だったのも納得です。
さらに印象的だったのが、農学部の学生たちによる焼きそば。
なんと具材が“玉ねぎのみ”というかなり尖った構成だったのですが、これが予想以上に美味しかったです。玉ねぎの甘みがしっかり出ていて、「研究や専門性をそのまま模擬店にしている感じ」が東大らしいなと思いました。
そして、想像以上だったのが五月祭公式マスコット「めい」の人気です。
公式グッズは、抽選に当選しないとそもそも列に並ぶことすらできないほどの盛況ぶり。支払い方法も複数対応しており、来場者数の多さを見越した運営の工夫を感じました。
実際に五月祭を歩いてみて感じたのは、“学力の高さ”だけではない東大生の魅力です。
企画力、表現力、運営力、そして「自分たちの好きなものを本気で形にする力」。そういったものが、学園祭全体から強く伝わってきました。
ただ見て回るだけでも十分楽しいですが、それぞれの企画の背景や学生たちの熱量を感じながら歩くことで、より面白さが増す学園祭だったと思います。

